【資格】IT企業を目指す大学生が基本情報技術者試験を受けるメリット

某国立大学で大学生をやっております。
この記事、というより僕のサイト閲覧者の大部分は学生さんだと思いますが、皆さんは将来に向けて何か資格の勉強をしているでしょうか?
僕たち学生にとって、「資格」≒「就職に有利」。
ほんと、これに尽きると思います。
僕もいくつか資格を持っていますが、正直、就職に有利でないのならその多くを受けていなかったでしょう。
しかし、実際に資格を持っていると思いがけないところで役に立った、なんてことも結構ありました。
その中でも特に「基本情報技術者試験」は受けておいて本当に良かったなと思っています。
そこで、今回は基本情報技術者試験について、概要とそのメリットについてお話ししていきます。
基本情報技術者試験とは?
では早速。
基本情報技術者試験(FE)とは
「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」の一区分
です。
ITや経営、管理、プログラミングの知識が試される試験となっています。
国家資格ではありますが、専門の学校に通ったりする必要はなく、独学でも試験は受けることができます。
実際に僕が受け取った合格証書です!

試験時間は
午前、午後ともに150分の計300分です。
5時間。。。なかなかハードです。
しかし、実際には途中退席可能なので、早い人で30分~1時間くらいで退席される方もいます。
出題数は
午前:80問(四肢択一形式)
午後:5問/11問(多肢選択形式)
となっています。
試験方式はCBT方式。
CBT方式とは
「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式
です。
問題表示や解答をPCを使って行います。

合格ラインは午前、午後ともに60%以上です。
以上をまとめると、
受験料は5,700円で、2022年4月からは7,500 円に値上がりするので注意してください。
試験問題
では、ここから試験問題について。
午前問題
出題分野は
・テクノロジ系(50問/80問)
・マネジメント系(10問/80問)
・ストラテジ系(20問/80問)
です。
詳しくはIPA公式サイトよりご確認ください。
問題例:
問1. PCのコンピュータウイルスに関する記述のうち,適切なものはどれか。(FE H14秋期 問71)
ア. ウイルスの潜伏しているプログラムファイルがコンピュータ内に存在している場合であっても,コンピュータ利用者が意図的にファイルを起動しない限りほかのシステムに伝染しない。
イ. ウイルスは,主記憶装置を物理的に破壊したり,コンピュータ利用者の意図しない動作を引き起こしたりする。
ウ. ウイルスを検出・駆除するためのエンジンや定義ファイルなどが,最新のものに更新されているコンピュータでは感染しない。
エ. 駆除作業では,ウイルスに感染していないOS起動ディスクを使用することによって,ブートセクタからの伝染を回避することができる。
解答 エ
問2. 次のネットワークアドレスとサブネットマスクをもつネットワークがある。このネットワークを利用する場合,PCに割り振ってはいけないIPアドレスはどれか。(FE H30春期 問32)
ネットワークアドレス: 200.170.70.16
サブネットマスク : 255.255.255.240
ア. 200.170.70.17
イ. 200.170.70.20
ウ. 200.170.70.30
エ. 200.170.70.31
解答 エ
午後問題
プログラム言語については、以前までCOBOLが使用されていましたが、代わりに今話題のPythonが令和2年度の春期試験から使用されています。
どれも長題なので時間配分には十分注意しましょう。
基本情報技術者試験を受けるメリット
では、基本情報技術者試験を受けるメリットについて。。。
就活で有利
やはり、一番はこれです。
基本情報技術者試験だけでなく、資格は履歴書映えします。
もちろん、ITと縁のない企業だと意味をなさないかもしれませんが、IT企業だと抜群に活かせます。
その理由がこちら
・予め知識を持った人材は重宝される
・ITに興味・関心があることが伝わる
・面接で有利に働く
就職活動では、ITに関する知識があまりない方に比べて、基本情報技術者試験の資格を持っている方のほうが圧倒的にアドバンテージになります。
当然です。
実務を行うにあたって、ITに関する知識がある方は即戦力とまではいかなくても、IT初心者の方よりも早く会社に貢献できるからです。
また、実際にIT企業に就職が内定した方や先輩方にお話しを聞くと、


なんて意見がありました。
また、面接時によく質問される「暇な時間の使い方」に対する答えにもなります。
基本情報技術者試験はそう簡単に合格できるような資格ではありません。
合格するには、100~200時間程度の勉強が必要とも言われています。
そのため、この資格に合格するということは、
「目標に向かって努力し、結果を出せる人」
という印象を与えることもできます。
視野が広がる
「IT」には
・システムエンジニア
・インフラエンジニア
・営業・コンサルティング
・プログラマー
・デザイナー
・マネジメント
など多様な業種があります。
僕がIT初心者だった頃、「ITと言えばプログラマー」という認識だったのですが、基本情報技術者試験の学習を通して初めてITにも多種多様な業態があることを知りました。
そして、プログラマー以外にもマネジメントやエンジニアに対する興味を持つことができました。
このように、基本情報技術者試験の学習を通じて、自分が本当にやりたいこと・興味のあることを見つけることができます。
就職後、一足先に戦力になれる
就職後は基本的にどの企業でも研修期間が設けられます。
研修期間後、実際に業務に携わっていくわけですが、最初のうちは分からないことだらけで、迷っていたら一日が過ぎてしまった、なんてこともあるかもしれません。
また、業務を行う上で専門的なワードや数式、アルゴリズムなどはITに関する知識がない方にとっては非常に厄介な壁となります。
「~のIPアドレスを教えて。」
「今回はアジャイル型で開発を進めていきます。」
なんて言われても、分からないですよね。
僕も基本情報技術者試験の問題を初めて見た時、拒否反応が出たのを覚えています。
しかし、資格を持っているということは、上述したようなIT初心者ならではの壁を既に乗り越えているということなので、一足先に戦力となることができます。
他のIT関連の資格の勉強にもなる
最後になりますが、基本情報技術者試験の学習をすることで、他のIT系の資格の勉強にもなります。
基本情報技術者試験は、ITに関する網羅的な試験です。
そのため、多くの分野に関する基本的な知識を身につけることができ、特定の分野に特化した資格や、基本情報技術者試験よりも実践的な応用情報技術者試験の学習のサポートになります。
資格例
網羅型:基本情報技術者試験、応用情報技術者試験
特化型:ネットワークスペシャリスト、システム監査技術者、情報処理安全確保支援士
僕も現在、「情報処理安全確保支援士試験」の勉強中ですが、基本情報技術者試験の内容と重なる部分も多々あります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、IT企業就職を志す大学生が基本情報技術者試験を受けてみて感じたメリットについてお話ししました。
まとめると
・就職活動に有利
・視野が広がる
・就職後、一足先に戦力になれる
・他のIT資格の勉強にもなる
です。
また、基本情報技術者試験は1年に2回開催されています。
午前免除システムもあるので、仮に落ちたとしてもめげずに頑張りましょう!
努力はいつか報われます。
僕も資格の勉強頑張ります!!
それでは!