応用情報技術者試験の大学生・大学院生の合格率はどのくらい?

某国立大学で大学院生(一回生)をしています。
本記事では、応用情報技術者試験についての基礎知識や大学生・大学院生の合格率について解説しています。
応用情報技術者試験とは
皆さんは応用情報技術者試験という試験をご存知でしょうか?
応用情報技術者試験とは、IPAが実施する国家試験の一つで、ITに関する応用的な知識が問われる試験です。
同じような試験に基本情報技術者試験という試験がありますが、応用情報技術者試験はこの上位互換のような試験となっています。
試験は午前・午後の2部制で実施されており、午前問題は四肢択一方式、午後問題は記述式となっています。
問題例(午前)
問1:ページング方式の仮想記憶において,あるプログラムを実行したとき,1回のページフォールトの平均処理時間は30ミリ秒であった。ページフォールト発生時の処理時間が次の条件であったとすると,ページアウトを伴わないページインだけの処理の割合は幾らか。
〔ページフォールト発生時の処理時間〕
・ページアウトを伴わない場合,ページインの処理時間は20ミリ秒である。
・ページアウトを伴う場合,置換えページの選択,ページアウト,ページインの合計処理時間計60ミリ秒である。
(H30年秋期 問18)
(ア)0.25
(イ)0.33
(ウ)0.67
(エ)0.75
答:エ
問2:パケットフィルタリング型ファイアウォールのフィルタリングルールを用いて,本来必要なサービスに影響を及ぼすことなく防げるものはどれか。
(ア)外部に公開していないサービスへのアクセス
(イ)サーバで動作するソフトウェアのセキュリティの脆(ぜい)弱性を突く攻撃
(ウ)電子メールに添付されたファイルに含まれるマクロウイルスの侵入
(エ)電子メール爆弾などのDoS攻撃
(H23年秋期 問41)
答:ア
このように、計算問題や知識を問われる問題が出題されます。
午後問題は長くなるので割愛させていただきます。
応用情報技術者試験について詳しく知りたいという方はこちらの記事もおすすめです。
大学生・大学院生の合格率
続いて、タイトルにもある大学生・大学院生の応用情報技術者試験の合格率ですが、令和3年度秋期の合格率はそれぞれ以下のようになっています。
大学院生の方が大学生よりも10%高くなっています。
全体で見ると、令和3年度秋期の合格率は23.0%となっているので、大学生・大学院生の合格率は非常に高いことが分かります。
※データはIPAの統計資料から拝借したものです。
学生のうちに取得しておくべきか?
結論から言うと、応用情報技術者試験資格は学生のうちに取得しておくべきです。
というのも、先述したように、大学生・大学院生の合格率は全体的に見て非常に高いです。
これは、社会人に比べて学生は勉強に費やすことができる時間が多いこと、学習する環境が整っていることなどが要因として考えられます。
社会人になると、普段の業務と並行して勉強を行う必要があります。
応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の出題範囲は非常に広く、ITに関する知識が備わっている人でも、それなりの学習時間を要します。
以上のことから、学習する環境が整っており、また、学習する癖がついている学生のうちに応用情報技術者試験資格は取得しておくべきだと考えています。

最後に
いかがだったでしょうか。
今回は、応用情報技術者試験の大学生・大学院生の合格率についてお話ししました。
大学生・大学院生の試験合格率は高く、学生のうちに応用情報技術者試験資格を取得しておくことをおすすめします。
かく言う僕も今春に受ける予定だった試験を受けることができず、現在、秋に向けて必死に勉強中です。
応用情報技術者試験の学習状況等、定期的に記事にしているので、応用情報技術者試験を受けてみようとお考えの方はそちらの記事も是非見ていってください!
ちなみに、僕が使用している参考書がこちら。
イラストを使って、ITに関する知識が無い方でも分かりやすく解説されています!
基本情報技術者試験の際にも大変お世話になりました。
参考書選びに迷っているという方はぜひ!