【中間発表】理系大学生の中間発表はこんな感じ

某国立大学で理系の大学生をしております。
4回生です。
大学生活もいよいよ終盤。
講義もなく、残すは卒論のみです。
研究の方は、そこそこ順調に進んでおります。
そしてつい先日、中間発表をしてまいりました!
研究についての発表はこれが初めてだったので、一体どのように発表すれば良いのかさっぱりで凄く緊張しました。。。
そんな緊張の中、何とか発表を終え一安心。
そして先程、
「中間発表良かったよ!」
と共同研究をしている教授にお褒めの言葉を頂きました!

僕が配属している研究室では毎年、中間発表に力を入れているみたいでスライド作成やら発表練習やら結構時間をかけて取り組みました。
そこで今回は、中間発表の流れだったり、発表に向けての準備の仕方についてお話ししようと思います。
こんな方におすすめ
- 中間発表が間近な方
- 中間発表って何するのって方
- 発表スライド作成でお困りの方
※理系の大学生の実体験をもとにこの記事を作成しています。学部・学科・研究室などによって異なる場合があります。
目次
中間発表とは?
まずは中間発表について。
中間発表とは、
・研究テーマについて、その目的や動機、先行研究などを紹介する
・実際に研究の進捗具合を確認する
ことです。
前者は研究がまだの学生さん、後者は研究がある程度進んでいる学生さんが行います。
簡単に言うと、無事に卒論終わるかな?ってことを確認するための発表です。
僕の場合は、ある程度研究が進んでいたので後者になりますね。
発表には自分が所属している研究室の教授と学生+他の研究室の教授数名で行います。
準備物
中間発表に向けて準備しておくものは以下の2つです。
・スライド(10~12ページほど)
・PC(スライド表示用)
・発表メモ
スライドについては、powerpointなどのソフトを使って作成します。

スライドは人数分用意しておきましょう。
ちなみに僕が作成したスライドの構成は、最初の5,6枚を先行研究や研究背景、残りを自分が行っている研究について書きました。
また、発表時には緊張や時間内に終わらせようと焦ってしまうため、要点をまとめたメモ用紙も用意しておいた方が良いと思います。
中間発表の流れ
中間発表の流れは以下の通りです。
発表(10~15分)→質疑応答(10分~15分?)
卒論では発表、質疑応答合わせて15分程度ですが、中間発表では研究内容だけでなく発表態度の指摘等も行われます。
これらは卒論や今後の活動にも役に立つので必要に応じてメモを取るようにしましょう。
実際に発表してみたよ
では、実際に僕が中間発表をしてみた一連の流れをご紹介します!
本日のスケジュール
発表する教室に入室して早々、遅い!とご忠告。
PCをモニターに接続するだけなので、そんなに早く向かう必要はないだろうと高を括っていましたが、資料を配ったり、接続で不具合が起こったりして少し発表時間が遅れてしまいました。。。
反省。
発表の際にはせめて15分前くらいには教室に到着しているようにしましょう!
そんなこんなで発表開始。
周りには教授3名+学生5名。
なかなかに緊張させてくれる。
そして、まずはイントロダクション(研究の目的や背景、先行研究)について5,6分ほどお話ししました。
このイントロダクション。後程お話ししますが、超重要。
続いて自分が行った研究についてです。
研究内容はもちろん、現時点での研究結果、工夫した点について力説しました。
本当に骨の折れる作業を何度も繰り返し行ってきたので、是非ともその努力を見てもらいたく、要らぬことまでお話ししてしましました。
何とか時間内に発表を終え、質疑応答のお時間。
言いたいこと言えた!大満足!
そう思っていた矢先、自分の研究室の教授を除いた2名の教授から恐ろしいほどに質問攻めにされました。
「研究の目的は何?」
「この方程式、どこから来たん?」
「グラフの説明して。」
そう言えば、この研究。目的不明瞭のままやっていたな~って冷や汗流しながら、
「ごめんなさい、分からないです!」
(笑)。
やってしまった。
研究はめちゃくちゃ頑張って進めてきましたが、それを頑張った結果どうなるのか。何に役立つのか。全く覚えていませんでした。

これはまずい!って状況に陥りましたが、研究室の教授が助太刀してくれて何とか質疑応答も終えることができました。
研究内容、結果、工夫点についてはほぼノータッチでした。。。(泣)
中間発表を終えて気付いたこと
中間発表を終えて気付いたことがいくつかあったのでご紹介します。
時間が足りない
とにかく時間が全然足りません。
それも当然。
何時間もかけて行ってきた研究を10分そこらでお話ししろというのはあまりにも酷。
おまけにイントロダクション付き。
そのため、発表の際には重要なポイントだけを抜粋して発表する必要があります。
端的に伝える重要性
日常会話と違い、学術的なことは長々と話されると理解が発表のスピードに追い付きません。
特に、研究とは未解決の問題を解くことです。
その学問に精通している人でない限り、端的に話しても一回では完璧に理解することはできません。
そのため、適切な場所で文章を区切り、要点を分かりやすく伝える必要があります。
イントロダクションは丁寧に話す
イントロダクションは言わば研究に対する興味を引きたてるものです。
にも関わらず、僕が発表した際には自分の研究についてたくさん話したいがために結構、端折ってしまいました。
イントロダクションでつまずくと後の研究が全くもって理解不能なものになってしまいます。
そのため、このイントロダクションを雑に済ませてしまうと、自分が行った研究について知ってもらうことが難しくなります。
また、目的や背景を明確にしておかないと、僕のように質疑応答で痛い目を見ることになるかもしれません。
以上のことから、その学問に精通していない教授や学生さんが聞いても理解できるように丁寧にイントロダクションを話すようにしましょう。
視覚的に分かりやすいスライドにする
長々と文章を書くのはNGです。
中間発表は前述したように「研究の状況を確認してもらう」ことが目的です。
そのため、多少込み入ったことは省略しても問題ないと思います。

そして、グラフや画像、矢印等を効果的に使って視覚的に分かりやすいスライド作成を心がけましょう。
また、グラフや表の説明分はきちんと書いておくようにしましょう。
これは、説明を聞き逃してしまったり、後で見返したときに「これ何のことだっけ?」と思われてしまう場合があるからです。
以上、中間発表を終えて気付いたことでした。
卒論に向けて
続いて、卒論の発表時に気を付けておきたいことを書いておきます。
まず、研究背景や何に役立つのかを明確にしておきましょう。
質問された時に1から説明するのは厄介なので。。。
そして、研究過程は丁寧に記述しておく必要があります。
中間発表とは違い卒論は文字通り論文です。
多くの研究者や学生さんが研究を行う上でその研究結果を利用するかもしれません。
そのため、「どうしてその結果が得られたのか」「その結果は本当に正しいのか」ということをしっかりと伝える必要があります。
最後に
今回は、中間発表を終えてみて気付いたことや卒論に向けて取り組みたいことについてお話ししました。
個人的に、中間発表から得られたものは思っていた以上に多かったなと思います!
中間発表は「進捗状況を確認する」ことを目的にしているため、そのためだけにスライドを用意したり発表をするのは面倒だと感じる方も多いと思います。
僕も実際そうでした。
しかし、スライドの作り方や発表の仕方など卒論やその後の活動に役立つ活かせる経験ができます。
卒論に向けてしっかりと取り組みましょう!
あーーーこれから復習+研究。。。。。
頑張ります。(泣)